コヒレント社（米国カルフォルニア州サンタクララ:NASDAQ上場）は、2009年1月27日全固体ワンボックス型フェムト秒再生増幅器Libra^TMに高エネルギーモデルLibra HEをラインナップした。

新モデルLibra HEは、繰返し1 kHz時、3.5 mJもの高エネルギーを発生し、用途に応じ、パルス幅<50 fsもしくは<100 fsを選択できる点が特長である。繰返周波数は、従来のLibra同様、1 kHzまたは5 kHz (@波長800 nm)である。

Libraは、多数の納入実績を誇る高出力グリーンレーザVerdi^TMを搭載したVitesse^TMをシード光源に、またEvolutionをポンプ光源に採用し、ワンボックスに内蔵した再生増幅器で、ターンキーにて簡易に操作できる上、ワンボックス化により、高い安定性を実現する。また独自の次世代再生増幅器デザインE-2 Engine^TMの採用により、新モデルLibra HEは、従来機よりもパルスエネルギーが向上しただけではなく、ビーム質がM₂<1.3まで向上した。なお、これらの技術を統合することで、<0.5% rmsの出力安定性を実現する。

新モデルLibra HEの高出力と短いパルス幅は、光化学や光物理のような、より高い出力を求める応用に適している。例えば、多数のOPA励起やCARS、蛍光波長変換のようなフェムト秒分光学等の応用に有用である。